天然石」カテゴリーアーカイブ

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国産ロードクロサイト Rhodochrosite

先日の展示会でもメインの石の一つとして紹介したロードクロサイト。

アルゼンチンで産出されるロードクロサイトは、かつてインカ帝国があった場所ということもあり、インカローズ『インカの薔薇』という名前で呼ばれ、とても人気のある石ですが、実は、日本でもとても美しいロードクロサイトが存在していました。

それが既に閉山した北海道の稲倉石鉱山でとれたロードクロサイト。

アルゼンチン産のロードクロサイトはとても可愛らしいピンク色をしていますが、こちらの北海道産ロードクロサイトは、ややオレンジがかった深みのある上品なピンク~赤です。

まずはカットしただけの原石の写真。

Rhodochrosite

カットしただけでも、とても魅力的な色となっています。こちらは自然光の中で撮った写真です。

次に研磨した石をご紹介。

Rhodochrosite

飴のようにプルプルと、そしてしっとりと、上品に輝いています。

左の石はかなり大きめなので、赤が濃く出ていますが、右の石は、薄めのカットですので、色が薄めになり、オレンジが強めに出ていますね。こちらも、優しい色でとても魅力的です。

もちろん、石の状態によって、色はそれぞれ違いますので、もっとピンクよりの色が出る場合もあり、石の模様の出方なども、1つ1つ違います。まさにそれぞれが、オンリーワンの輝きを放っています♪

別の角度から撮ってみました。左の大きな石の模様をもっとはっきり見ることが出来ます。

Rhodochrosite

綺麗な模様が出ています!!!(うっとり~♪)

基本的には、このように模様が入らず、右上の純粋なピンクの部分だけであれば、もっと価値が上がるのですが、この模様そのものがとても魅力的に感じます。

アルゼンチン産のロードクロサイトは、とても可愛いフリル模様とその色で、人気がありますが、あまりに可愛いピンクなので、ちょっとアクセサリーとして身につけるのは気恥ずかしいというご意見もよく耳にしました。

その点、こちらの国産ロードクロサイトは、年齢を問わず身につけていただける上品な色がとても人気のお品です。

上品、シック、個性的、エレガント、優しい、穏やか、明るいオレンジ、あめ玉のように艶やかな、深いピンク…

このロードクロサイトにあげたい賛辞の言葉がいっぱい溢れてきます^^

母の日のプレゼントなどにも最適な石、ロードクロサイトのご紹介でした♪

 

 

ラブラドライト 続き

さて先日のラブラドライトの続きです。

丸くてコロコロしたラブラドライトをもう少しスリムに、、、ということで
結局、ほとんどを磨き直しました。

これが仕上がり♪

ラブラドライトの仕上げ磨き

ぷるぷるのツヤツヤに仕上がりました。

背景は某お菓子の入れ物ですが、決して回し者ではありません^^;

白っぽい背景だと、なかなか石の本来の色を写真で再現するのが難しです。このように色や柄のある背景と共に撮ると、ほぼ正確な色を写真に納めることが出来ますので、撮ってみました。(石の色はかなり正確に表現できましたが、やっぱり背景は邪魔かもしれません・・・・)

ギラギラしたブルーではなく、ぽわんとしたブルー。優しいエッセンスの輝きです(この輝きの元はラブラド・エッセンスと呼ばれます)。

角度を変えると、ラブラド・エッセンスがぽわぽわと光るのですが、この石はそれだけでなく、全く別の表情も見せてくれます♪

ラブラドライト

深海のような、宇宙のような・・・・・

本当に魅力的な顔が見えています!

アップです♪↓

ラブラドのアップ

もう1つアップ♪

ラブラドライトのアップ画像

しつこいですか?すいません^^;

表面はガラスのようにツルツルしていますが、その奥深くに神秘的な景色が見えています。

最初の写真と見比べてみてください。不思議ですね。同じ面なのに、ちょっと角度を変えるとこんなに表情が違うのです。

何度もやり直しつつの数日に渡る研磨となってしまいましたが、満足のいく出来映えとなりました♪

ラブラドライトはとても人気のある石です。その魅力の一部をお楽しみいただけたならば嬉しいです^^

ラブラドライト

ラブラドライト

こんなに魅力的な石は他には無いかなとも思ってしまう不思議な石です。

1つ1つの石の表情が全く違います。

日本人には特に人気のあるブルーとグリーン。それにイエロー、パープルなどなど。

本当に様々な色や表情があります。

 

今日、ご紹介するのは、ヤバッ、ヤバッ、ヤバッとついつい叫びつつ磨いてしまったラブラドライト。

片面を磨いた状態で購入したものの1つ。

labradorite slab

大きめのクラックはありますが、色はなかなか綺麗です。

見えているスケールは1メモリが1センチ。

そしてこっちは研磨されてない裏面。

labradorite slab

丸いカボションを2つ取ろうかなあ~とざくっとマジックで印をつけてます….が、実際は大きなカボションを作ってみようと方針変更。この原石から1つのカボションをとりました。

裏面の様子を見るために、とりあえず軽く研磨しようと始めて見たら、予想外に綺麗だったので、一気に裏面を磨き切り、カボションの表面となってしまいました!!

それがこんな感じ♪♪

深みのあるうっとりするブルー。個人的には今までで出会ったラブラドの中で一番好きです。

今回のラブラドは角度を色々と変えてみると本当にたくさんの表情を見せてくれるのですが、この日は、思ったように、その表情を切り取ることが出来ず、ああ~~、写真の限界だわ~~と自分の未熟な腕を全く気にせず、カメラのせいにして、撮影を終えたのでした….

ちなみにこれは研磨2日目の状態↑

そしてこの日の裏面(原石では研磨されていた表面)はこんな感じ↓

labradorite

思ったより、クラックが深い…困ったな~と思って撮った一枚です…

反対側がツボにハマル出来映えだったのもあり、こちらを裏面にしようと形を取っていきます。

予想通りにはなかなか行かないラブラドライト。このドッキリ、ワクワクの出会いがたまりません♪

labradorite

厚みのある石でしたので、遠慮無く傷を落としていき、裏面をここまで磨くことが出来ました^^

ここで終わりのようですが、終わりません^^;;

横からの写真を撮りそびれましたが、まだまだ厚みがあって重い。コロコロしていて、オウム(某ジブリのアレです)みたいで、なんだかスマートじゃない。ニギリ石ならありだけど、ペンダントトップ用にしたいので、オウムじゃいかん。もっと薄めに….

と磨き終わった石をまたまた磨き始めるのは後日の話です。

また次回、出来上がりの画像をご紹介します~♪

※しつこいですが….最後の写真は、裏面です!こちらのほうが好きな方もいらっしゃるかもしれません。ラブラドライトらしい、そして、見事にブルーがきっちり出ています。またイエローグリーンも混ざっていて、本当に綺麗です。でも、、こっちは裏なんです~~

ってことで、続きの写真はまた後日^^