ラブラドライトは特にお気に入りの石ですが、そのラブラドライトの中でとても希少な石としてスペクトロライトという石があります。
スペクトロライトは元々はフィンランドで、とても色がはっきりとしていて、特徴的なラブラドライトが取れることから名付けられたブランドネーム。
ですが、いつの間にやら、色のはっきりした強い色彩を持つラブラドライトをスペクトロライトと呼んだりもするようで、実際に、マダガスカルでもスペクトロライトとい名前でラブラドライトを販売しています。
元祖フィンランドスペクトロライトの販売元がどう思っているかは不明ですが、フィンランドのスペクトロライトを販売しているかたは「フィンランドの!」と明記している場合が多いように見えます。
最近購入した「フィンランドの!」スペクトロライトはこちら(笑)
(※私はそれぞれに魅力を感じるので、大きなこだわりはありません)
なんだかよくわかりませんね^^;
すみません、カットした後、泥まみれ状態ですので、余計にわかりずらくなっていますが、非常に黒っぽい岩です…
水に濡らしてみると…
びっくりですね♪
こーんなに綺麗な色が出てきます!
普段研磨しているラブラドライトだと、こんな風に1つの平面の表面に色がきっちり乗っていることはありませんし、絵の具で描いたかのように、1つの面に複数の色が境目もはっきりとした状態になることもありません。
同じフェルスパーという鉱物になりますが、色の出方がかなり違います。
これはラブラドライトとは別の名前をつけて売り出したかったのもよくわかりますね。
ちなみにこの石、眺めるばかりでカットが出来ません。
どこをどうカットしてカボションにしたら良いのか心が決まらないのです^^;
そんなときは、素直にあきらめて、ゆっくり寝かします…
で、以前から寝かせていた(フィンランドの)スペクトロライトをやっと研磨する気になりました(笑)
その原石がこちら♪
幅6.5センチぐらいの固まりですが、なかなかカットする気になれず寝かせておりました。
デザイン的にどうカットするか迷ってカットしそびれるというのもありますが、こちらのスペクトロライトの場合はその価格にも原因があります。
普通のラブラドライトに比べて、とても高いんですね~~
とまあ、そんな話は置いといて、研磨した石をご紹介♪
写真だけだとわかりにくいですが、とても薄い石です。
普通のラブラドライトだと透けてしまい、あまり色も乗りませんが、
スペクトロライトは地色がとても黒く、光を遮断してくれますし、
2枚目の写真をご覧いただければわかるように
石の表面だけでもきっちり色が表現できる石なので、
こちらもばっちり濃い青が出ています♪
深い青、強く輝く青です。
でも、ラブラドライトはやっぱり実物が綺麗。
光の角度で青く見えない位置もありますが、それも逆に魅力。
エッセンスの輝き、動き、ゆらめき。
写真では表現しきれません。
この高級なスペクトロライトも、通常のラブラドライトも、どちらも私にとっては遜色のない魅力的な石。
スペクトロライトにラブラドライト。
同じフェルスパーのムーンストーン、サンストーン。
どれも大好きな石で、同じフェルスパーという鉱物であることを知らなかったときからお気に入りの石。
みんな、とても人気のある石ですね。
きっと私と同じように、石の中から放たれる繊細なきらめきに魅了されてしまうのだと思います。